「アイネクライネナハトジーク」の抑制

アマゾンプライムで春馬君と多部未華子ちゃん主演の映画、「アイネクライネナハトジーク」を観た時、なんか既視感を感じました。
なんだろう・・・?・・・と思いましたが、思いつかず過ごしていました。

81f8Vp2BtZrL__AC_SL1500_.jpg
ドイツ語で「小さな夜の音楽」
普通の人々で、平凡な人生で、でも葛藤がたくさんあって、小さな奇跡があって・・・人々の営みを優しい視点で描いた秀作です。
大げさな演出は無く、特に春馬君と多部未華子ちゃんのカップルは、極めて淡々と・・・。

でも、この「淡々」に非常に既視感があり・・・何だろうと思っていましたが、昨日ブログを書いていてハタと思いだしました。
小津安二郎の世界観・・・。

w300_Xp8.jpg
もちろん小津映画の特徴たるカメラアングルもカメラワークも違います。
でもこの抑制の効いたセリフ回しというか、普通の話し方というか・・・。
この静かなやりとりは、映画が終わった後のしみじみとした幸せ感に繋がります。

娘が習うついでに少しの期間だけ、恥ずかしながら日本舞踊を齧りました。
思い切り「決め」をした時、先生から「そこはもっと軽く、あえて力を抜いたほうが品が良い」と注意を受けました。
私は「ドヤー!」と決めていたのですが、その気持ちは「見て見て」とばかりの恥ずかしいものだったのです。

7b4c8e69fb6ffb0090c599a8573d7f97.jpg
この映画が撮られた時、ふたりはまだ20代。
まだまだ自分を出し切りたい年齢です。
なのに抑制された演技で、奥行きと品を感じさせました。
恐るべし。

4年ごとの共演で、オリンピックカップルといわれていたそうですが、もう観られないんですね。

若さに似合わない成熟した演技を見せてくれた春馬君。
早逝は運命とは思いたくないけど、感じてしまった作品でした。

09B9F528-B837-4482-9EB2-6EC5BD9D69C6.jpeg
「毎晩かじりつき・・・」




この記事へのコメント


前のページにもどる