「せかほし」は続く、私たちは生きていく

三浦春馬くんが2年半にわたりMCを務めた「世界はほしいモノにあふれている~旅するバイヤー極上リスト~」が、10月より新MCとして俳優・鈴木亮平さんを迎えることが発表されました。
複雑な思いと、良い選択をされたなという思いとが交錯した人は多くいたことでしょう。

私は春馬君の訃報を受けて初めてこの番組の存在を知り、遅かりしのファンになった次第です。

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「いつもの周回遅れ」

ガヤ芸人のハイテンションと耳障りな叫び声ばかりの番組にゲンナリし、テレビ離れが加速していたのですが、こんな良い雰囲気の大人の番組もあったんだな~と、不勉強を反省しました。

MCの春馬君の声は素敵でした。
昔のアメリカの歌手には「ベルベット・ボイス」と言われる耳に心地よい声の方々がいましたが(フランク・シナトラとか)、春馬君の声も甘くとろけるようなシルクベルベットの肌触りを連想します。
その声で綺麗な言葉を紡ぎ出す、美しい番組です。

JUJUさんはドラマティックな歌を歌うイメージを見事に裏切り、甘く可愛らしい声で、思わず彼女のジャズのCDを購入しました。
これがまた素晴らしく、現在運転中はずっとJUJU・JAZ。

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「ジュジュジャズ?早口言葉?」

世界を舞台に買い付けを展開するバイヤー目線の番組で、真に価値あるものを追い求める、素晴らしい番組。
無くなるには惜しすぎます。
春馬君の後をどなたが引き受けても何かしら言われそうですが、鈴木亮平さんにはどっしりと構えていただきたい。

夫が亡くなった後、泣く間も与えられず会社を引き継いだ私には、すごく理解できるものがあります。
春馬君が亡くなってから番組スタッフが示した彼への深い愛情と感謝。
それとは別に穴をあけることのできない現実との葛藤。
生きていくとは、続けていくとは、実は終わりにするより捨て去るより、辛いこともあります。

会社が何とか持ちこたえてしばらくたったある日、ホリーを助手席に海辺のドライブをした時、キラキラ光る春の海を見て、突然悲しく、おいおいと泣いてしまったことがありました。
美しい景色を美しいと認識できたこと、そしてそれをひとりで見ていることが寂しく辛く、悲しかったのです。
でも思い切り泣けたのは、夫の死後初めてだったことに気づきました。
泣きたい時に泣くって、大事です。
泣くって感情が生きてる証だから。

私たち生きて行かなきゃいけないから。
生きて、大事な人を偲んで・・・

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その人が心の中でもう一度、生きていってもらうために。

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