歴史オタクな息子も感動

金曜日は東京出張。
その夜京都へ移動しました。
何故って・・・

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現在大徳寺の聚光院が公開中。
国立博物館に貸出されている狩野永徳の国宝の襖絵が、里帰り展示。

完全予約制で写真もNGなので門だけの画像ですが、日頃は公開されず、宗家のお茶会等特別な時にのみ、利休さまのお墓にお参りが出来るという閉ざされた空間に入ることが出来て、朝から興奮です。
三つの部屋の襖絵が親、子と描かれ、それがまた水の表現で繋がっているという、憎い演出をしている狩野親子。
普段は博物館のガラス越し、平面に飾られている襖絵ですが、実際は部屋の角を生かし奥行きを見せる趣向になっていて、本来の場所でこそ見るものです。
素晴らしかったのよ~~~!

ここは三好長慶の菩提を弔うために建てられた塔頭ですが、千利休が自身の墓をここに建てるよう遺言した場所。
同じく出身地、大阪・堺の南宗寺にも墓の建立を遺言していますが、ここも三好家の菩提寺。

千利休と言えば秀吉とセットで多くの方は語りますが、三好家との深い深い繋がりについてはあっさりとスルーされることが多く、歴史オタクの息子はジレンマです。

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この日は聚光院の後京都国立博物館で開催されている「茶の湯展」にも行きました。
オタク息子はどちらも2度目(!)。
それでも尽きない歴史愛に少々引きつつ、話は盛り上がります。

写真でしか見たことの無い名物茶器が次々と現れ圧倒されるのですが、名品のまとうストーリーを思い出しながら鑑賞すると、なお一層感動が深くなりました。
三好長慶が所持していた「三好粉引」と利休所持の茶わんが並んだコーナーに、息子は感嘆。
一旦会場を出た後も「もう一回観て来る」と帰っていく始末。
聚光院で並んだ墓と同じように備えられていて「学芸員の人、凄い」と称えます。

そんなこんなで沢山のストーリーを語っていた名品の数々。
この国に生まれて良かった・・・。

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夕方の祇園もゴキゲンに。

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ご飯も美味しかった。
私はこれが一番の楽しみ。

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「利休の黒茶碗ならぬ、黒猫も名物である」

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