私の身体が癌に侵されていたと分かり、しかもステージ4B期という深刻な状態であると告げられてから、自分の周りのことを考えました。
小さいながらも会社の経営をし、社員の生活に責任がある立場として、様々なことを頭の中でシュミレーションしながら考えました。
そして事業譲渡を決断いたしました。
現在いろんな業界でのM&Aが盛んですが、御多分に漏れず福祉用具貸与業界もその一つです。
ここ2年、特にこの1年、様々なM&Aを手掛ける会社から、郵送・電話・メールが届いていました。
最初はあまり興味もなくお断りを続けていたのですが、「自分の会社ってどういう立ち位置?」と考え、お話だけ聞く形で面会に応じたこともあります。
私も年を取るし、顧客・社員のことを考えると、学んでおこうか・・・そんな程度の気持ちでした。
しかし状況が一変。
息子に継承するという案もあるのでしょうが、彼はこれまでこの業界とは縁がなく、インターネットの会社に勤めていました。
この夏、会社の滞った事務作業をDX化で改善し、またインターネットを使った事業を立ち上げ、福祉用具貸与とは別事業を育てていくことを目的に帰ってきました。
私が福祉用具貸与事業の部門をしているからこそ実現する、別事業の計画です。
頭の中の計画は崩れていきます。
ここは福祉用具貸与事業を切り離し、譲渡することが責任を全うすることになるのでは。
大きな決断でしたし、クリアするべきことも山のようにあります。
・・・てか、養生どころの話じゃない。
現在もドタバタしながら事を進めていますが、なんと面倒が多いこと!
新聞でも株式譲渡、事業譲渡、提携・・・様々な文字が踊っていますが、皆さん凄いね、こんなややこしい、面倒な、大変なことをこなしているのですから。
でも考えようで、病気の鬱々とした気分を仕事のあれこれが薄めているのかも。
「譲渡も無事締結・・・これは縁よね」
というわけで10月から株式会社ヤマシタです!
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